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カリスマ性の高い創業者から事業を引き継ぐ後継者を悩ます種となるのが、従業員の「結束」です。
創業者だから「今までついてきた」という従業員もおり、承継後に社員のやる気が下がるなんてことも考えられます。
そのようなケースの場合、「従業員持ち株会」が問題を解決することがあります。
基本的な仕組みは、創業者が保有する自社株のうちの一部を配当優先株として社員に売却するという方法です。
従業員持ち株会をつくるメリット
安定株主の確保
持ち株会は、個人が保有している株式とは異なり、相続により株式が分散するリスクがなくなります。
※持ち株会規則などで、従業員の死亡や退職の際の株式の取り扱いを定めておく必要があります。
オーナーの相続対策
持ち株会にオーナーが保有している自社株を売却することで、オーナー個人の財産が減ることになります。
財産は減りますが、換金性のない自社株が現金化するので流動資産は増えることになります。
売却するときの金額は「配当還元価額」になりますので、他の評価方法に比べ低い価額で評価されます。
従業員の会社に対する帰属意識を強める
会社の株主という立場になるので、一般の従業員とは異なり、会社への帰属意識が高まります。
「自分の会社」であるという意識を持つことが期待できます。